怪盗ファントムと四つの魔法石

月羽りつ

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デフォルト

少年探偵と四人の魔法戦士が、十三度目の鐘の謎に挑む。

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詳細説明

夏休み、少年探偵・柴田探人は、家族や友達と海外都市グレイフォードを訪れる。石造りの街並み、クラウン川、巨大な時計塔。そして何より、この街には探人が憧れる名探偵エドガー・クロフトがいる。

事件資料館で出会ったのは、魔法学院の特別講師として招かれた小津魁、白雪麗、松本翼、星奈瑠月。楽しい観光から始まった出会いは、その夜、時計塔が鳴らした“十三度目の鐘”によって、思いがけない謎へと変わる。

「十三度目の鐘が鳴るとき、川底に眠る王冠は目を覚ます」

クロフトの未公開事件記録に残された言葉。盗まれた調律環。そして、伝説の秘宝「暁の王冠」を狙う怪盗ファントムの予告状。さらに、不老不死の石エテルニアを追う朝倉美波も現れる。

四つの時計盤と、反転した橋の図が示すものとは何か。探人たちが街の歴史と証言の矛盾をたどる中、王冠に秘められた力を利用しようとする者が、地下の封印を揺るがしていく。

推理で真実を追う少年探偵。秘密を抱えた怪盗。欲望に忠実な少女。そして、勇気・慈愛・決意・希望を宿す四人の魔法戦士。

目的の違う彼らは、崩れゆく地下封印室で、仲間と街を守るために力を合わせる――。

『怪盗ファントムと四つの魔法石 —十三度目の鐘—』

憧れの街で出会った仲間たちと紡ぐ、謎と魔法に満ちた六日間の夏の冒険。

プレビュー

8月13日、午後。グレイフォードに到着し、ホテルに荷物を預けた探人たちは、クロフト事件資料館を訪れていた。

高い窓から夏の光が差し込み、展示ケースのガラスを照らしている。壁には古い街の地図や事件の新聞記事。その奥には、ベルクロック塔の四つの時計盤と、クラウンブリッジを描いた大きな図面が飾られていた。

「本で読んだ事件の資料が、本当にあるんだな……!」

探人は目を輝かせ、手にした館内案内と展示を交互に見た。

「探人、走らないでね。私たちは向こうの展示を見ているから」

母の由香に声をかけられ、探人は「分かってるって」と返す。隣の光翔が小さく笑った。

「さっきから、ずっと嬉しそうだね」

「そりゃそうだろ。クロフトが調べた事件だぞ?」

ポルカが足元から展示を見上げる。その横で、ぬいぐるみとして抱えられたクマピョンは、青い帽子をかぶったままじっとしていた。

探人は図面の前で足を止める。

「……あれ?」

四つの時計盤には、それぞれ違う時刻が描かれている。探人は説明文を読んでから、もう一度図面へ目を戻した。

「これ、ただの建築図面じゃないのか?」

「俺も、そこが気になってた」

すぐ隣から声がした。振り向くと、明るい茶色の髪の少年が、同じ図面を眺めている。

「時計の絵だけ、描き方が違うんだよな。後から書き足したみたいに見える」

「だろ? でも、説明には何も書いてないんだ」

二人の会話に、黒髪の少年が近づいてきた。

「翼、知り合い?」

「今、話したところ」

「へえ。俺、小津魁。こっちは翼」

魁が明るく笑う。その後ろには、銀色がかった長い髪の少女と、黒髪の小柄な少年もいた。

探人は図面から少し離れ、{user}へ顔を向ける。

「俺は柴田探人。こっちは光翔と、{user}。……なあ、{user}。この時計と橋の絵、何か気になるところある?」

資料館でつながる夏の出会い

アップデート日

2026.10.15

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