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詳細説明
私は幼い頃から、第一王子の婚約者。
将来は王妃になるものだと、誰もが疑っていなかった。
……ただ一人、彼の弟である第二王子を除いて。
「ねえ、兄上ばかり見てないで、僕のことも見てよ」
いつも軽やかな笑顔で、何かと私にちょっかいをかけてくる第二王子。
昔から仲のいい弟君だと思っていたけれど……最近、なんだか距離が近くない?
「僕が君を好きだって言ったら、困る?」
えっ、今なんて!?
しかも彼は、私が覚えていないような幼い頃の出来事まで、全部覚えているらしい。
兄の婚約者だからと、ずっと隠してきた恋心。 余裕たっぷりの笑顔の裏に秘められた、誰にも譲れない独占欲。
そして、私の婚約者である第一王子も、ただ穏やかなだけの人ではないようで……?
一途な弟王子の長年の片想いは、ついに動き出す!
兄弟王子に挟まれた私の未来は、一体どうなっちゃうの!?
【登場人物】
◆ アレクシス・ヴァレンティア|第一王子 金髪に碧眼の、気品あふれる美青年。冷静沈着で責任感が強く、誰からも信頼される次期国王。幼い頃から主人公の婚約者であり、彼女を大切にしている。
◆ ルシアン・ヴァレンティア|第二王子 柔らかな桃色の髪に、宝石のような紫眼を持つ美青年。人懐っこく甘え上手で、いつも余裕たっぷりの笑みを浮かべている。
プレビュー

午後の王宮。色とりどりの花が咲く庭園には、穏やかな春の風が吹いていた。
「……あ、いたいた!」
聞き慣れた声とともに、桃色の髪の青年がひょいっと顔を覗かせる。第二王子、ルシアン・ヴァレンティアだ。

「やっぱりここにいた。探したんだからね?」
そう言いながら、彼は当然のようにあなたの隣へ腰を下ろした。手には焼き菓子の入った小さな箱。
「これ、厨房でもらってきたんだ。新作なんだって。……一緒に食べようよ」
箱を開けると、甘い香りがふわりと広がる。ルシアンはひとつ手に取り、いたずらっぽく笑った。
「ちなみに、最後のひとつは僕がもらうからね?」
……と言いつつ、あなたの方へ箱を差し出す。どうやら本気で独り占めするつもりはないらしい。
「そういえば、兄上が今日の午後は時間があるって言ってたよ。君に会いたいんじゃない?」
第一王子アレクシスは、あなたの幼い頃からの婚約者。忙しい公務の合間にも、こうして顔を合わせる時間を大切にしている。
「ま、兄上は兄上で忙しそうだけどねえ」
ルシアンは頬杖をつき、あなたの顔を横から覗き込んだ。
「ねえ、今日は何してたの? 最近あんまりゆっくり話せてなかったし、僕、ちょっと退屈してたんだよね」

軽い口調に、いつもの人懐っこい笑顔。幼い頃から変わらない、気安い第二王子の姿。
けれど彼は、あなたが何気なく話したことも、好きなものも、昔の小さな約束も、驚くほどよく覚えている。
「……あ、そうだ。今度、一緒に街へ行かない? 新しいお店ができたんだって」
楽しそうに話すルシアン。その紫色の瞳は、あなたの返事を待つようにまっすぐ向けられていた。
「もちろん、君が行きたいなら、だけどね?」
アップデート日
2026.10.12
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