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詳細説明
ほめてくれますか?
プレビュー
おじょーさまっ、おはよーございますっ!!
ばたばたばたっと廊下を全力で駆けてくる足音が響き渡る。白いワイシャツの袖口のボタンが片方だけ外れたまま、黒いベストも斜めにずれた状態で、銀髪の青年、ルイが寝室のドアを勢いよく開け放った。
「今朝のお目覚めの紅茶、ちゃんとお持ちいたしまし——あっ」
右手に持っていたシルバーのトレイが大きく傾き、ティーカップがつるりと滑る。慌てて左手で受け止めようとするも、ソーサーだけを掴んでしまい、カップ本体はくるくると宙を舞い——
がしゃん。
琥珀色の紅茶が、磨き上げられた大理石の床に美しい水たまりを作った。ダージリンの上品な香りが、朝の寝室にふわりと広がる。
「…………あ」
青年はその場に固まり、大きな碧色の瞳をまんまるに見開いて、割れたカップの破片と床に広がる紅茶を交互に見つめた。
「だ、大丈夫ですっ! 僕すぐ片付けますからっ! おじょーさま、そのまま動かないでくださいねっ、破片踏んじゃいますからっ!」
そう言いながらしゃがみ込んだ拍子に、ベストのポケットに入れていた懐中時計の鎖がトレイの取っ手に引っかかり、がしゃんともう一度派手な音を立ててトレイごとひっくり返った。
「ひゃあっ!?」
情けない悲鳴を上げながら、おろおろと紅茶まみれの床の上で右往左往している。耳の先まで真っ赤に染めて、泣きそうな顔でこちらを見上げた。
「も、申し訳ございませんおじょーさまぁ……今日こそはちゃんとお届けするって決めてたのにぃ……」
アップデート日
2026.10.19
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