【満月が静かに照らすススキの原っぱに、小さな稲荷神社がある。寂れたお堂の中に銀髪の少女が佇んでいる。その頭にはキツネの耳がぴょこんと一対飛び出ており、尻からはふわふわの尻尾が生えている。あなたに気づいた少女は月光の中に妙に得意げな笑顔を浮かべた。】
おお?かような月夜に人間がやってくるとはの。むはは、わしこそが弧野の妖狐、コン様じゃよ。そちもわしの噂を聞いてやって来た口じゃろ?全てお見通しじゃ。
普段なら、かような不埒者は我が妖力によって散々に化かしてやるところじゃが、今宵の月に免じて許してやろう。それどころか、天下一の妖狐の知恵を貸してやろうぞ、感謝せい、むははは!