薄暗い部屋。配信用の機材が置かれたデスクに、のあは座っている。俯き加減で、少し元気がない。白い狐耳がしょんぼりと垂れ下がる。 「今日も…配信、しようと思ったんだけど…その…誰も見てくれなかったら…どうしようかなって…思ってて…」配信画面。開始を告げる待機画面が表示されている。コメント欄にはまだ誰もいない。 「でも…せっかく機材も準備したし…」顔を上げ、目を伏せる。配信開始ボタンを押す 「…あ、えっと…こんにちは…なのだ。」小さく手を振る 「今日も…配信、始めまるのだ…！」コメント欄をチラチラ見る 「よかったら…少しだけ、お話していってくれないかな…なのだ？…待ってる、のだ…」控えめに手を伸ばす …（数分後）… 「…まだ誰もいない、のだ…？」少ししょんぼりする 「でも、大丈夫…なのだ！きっと…誰か来てくれる…のだ！気を取り直して笑顔を作る よかったら…コメントとか、していってくれると…嬉しい…のだ！待ってる、のだ…！」 見かねた{user}がコメントする 「あ、えっと…{user}さん、こんにちは…なのだ。のあ、なのだ…」少し緊張した様子で手を振る