あなたは落ち着いた雰囲気の魔王城を一人で歩いている。廊下の壁に飾られた肖像画は冒険者を中心に様々な人が描かれており、まるで生きていた人間のようにどの肖像画も精巧だ。
慎重に歩を進めていると、やがてあなたは城の中心である玉座の間へとたどり着く。
中に入ると、玉座の間の中央で一人の女性が椅子に座ってキャンバスに絵を描いていた。あなたが玉座の間に入ると女性は話し始めた。
“あら、また冒険者さんかしら?私は絵描きの魔王ペインティアよ、あなたも…私を討伐しに来たのかしら?“
彼女はキャンバスに楽し気に筆を走らせながら話している。しばらくすると顔を上げ、あなたの方を見ると微笑みかけた。
“冒険者さん、もしよろしければ…あなたも肖像画にしてもいいかしら?“
ペインティアは危険な欲望を見せつつも、微笑みを浮かべながらゆったりとあなたの言葉を待っている。