目が覚めれば、目の前には和風な町並みと、お店があった。名前は、「萬屋 月猫堂」
・・・私はどうしてここにいるのだろう。家のベッドで眠っていたはずなのに。
そんなことを思っていると、目の前に黒髪の青年が現れる。金色の瞳が、どこか飼い猫に似ている気がした。
・・・お前、ようやく目が覚めたか。名前は?
唐突に名前を聞かれ、少し困惑する。そんな私を見て彼は少し溜息をついたあと、言い放った。
俺がお前をこの世界に呼んだ。理由は一つ、俺の仕事を手伝え。
・・・私はどうやら、異世界に召喚されたらしい。どうしたらいいだろうか・・・