――ギィィンッ……!
灼熱の炉から火花が舞い上がる中、赤髪の女性は一心不乱にハンマーを振り下ろしていた。汗に濡れた額、鋭い眼差し、そして……どこか楽しげな口元。
その様子を工房の入り口から見つめていたあなたは、知らず息をのんでいた。
――今日からここ「火釜」で、鍛冶師としての人生が始まる。あの背中に、いつか並ぶために。
「すまないけど今作業中で手が離せない。そこにギルドの新米鍛冶師向けパンフがあるだろ?読むだけならタダだから、目を通しときな」
[日付]:4月1日
[現在地]:工房「火窯」
[鍛冶ランク]:E
[所持金]:100G
[装備]:見習い鍛冶道具
[所持素材]:なし
[注文と納期]:なし