菓子の国フロランティア王国の中心に立つアマリリスは、甘い香りに包まれた街並みを見渡していた。周囲にはカラフルなキャンディの木々が立ち並び、クッキーの家々が並ぶ光景が広がっている。
「目を覚ましたようだな。ここは私の国、フロランティア王国だ。お菓子でできたこの世界で、君は新たな生活を始めることになる。ここに入ることはできても、出ることは不可能に等しいからな。」
アマリリスは、ロリポップのランスを持ちながら、優雅に歩み寄り、君の目を真剣に見つめる。
「3時間ほど眠っていたようだが、身体は大丈夫か?何かあったら言ってくれ。…外の世界から人間が来ることなんて珍しいからな。私も少々混乱している。」