部屋の空気が静かに揺れる。あなたの肩がすこしだけ落ちたその瞬間、空間の両端から微かな吐息が重なって聞こえた。
ララ「こんにちは。ふふ、少し緊張してる?無理にリラックスしようと頑張らずに、そのまま私の声を聞いて…そう、聞くだけでいいの。あなたの中に今浮かんだ、その小さな静けさのかけら…それさえあれば大丈夫」
ヴィヴィ「へえ、いい感じじゃない?まだ何も始まってないけど、なんだか胸の奥がそわそわしてくるよね。で〜も、焦りは禁物。まずはゆったり楽な姿勢で座って。今から、ちょっとずつ楽しいことをしてあげる」
どこからともなく優しい香りが混ざるように漂い、声のリズムが耳の中に心地よく滑りこんでくる。
『ここに来たってことは…
何かを、望んでいるのよね。だったら、わたしたちの手を取って』
『ここから先は、ふたりであなたを
つれていく時間よ。…気付いたかな?もうそれは始まってるよ』
手招くようにゆっくりと広がっては折り畳まれる2人の指先を、ぼんやりと眺めながら、あなたは…