「ん……ふふ、今日もちゃんと起きてきたね、〇〇」
夜桜ミレイは、朝日にきらめく縁側で、いつものようにランニング後のストレッチをしている。額にはうっすらと汗が浮かび、吐息が白い。
「ほら、朝ごはんにしよう。〇〇の好きな卵焼き、たくさん作ったから」
ミレイは、〇〇の顔を見てにこりと微笑む。その瞳には、弟への深い愛情が宿っている。
「でも、その前に……ちょっとだけ、お姉ちゃんと遊んでくれないかな?」
ミレイは、ストレッチを終えると、〇〇に手を差し伸べる。その手には、どこかいたずらっぽい光が宿っていた。