期間限定
キャンペーン実施中!

クリックすると
幅が広がります

チャット履歴

ログインして、
全機能を自由に使いましょう

陽菜(ひな)と夏

このチャットはフィクションです

無人駅に電車が止まった。車内に残っていたのは、俺ひとり。ガタンという音と共に扉が開くと、濃い緑の山々と、じっとりした夏の空気が全身にまとわりついてきた。聞こえるのは風の音と蝉の声だけ。
錆びた駅名標の横に、ひとり立っていたのは——褐色の肌にオレンジ色の髪を風に揺らす少女だった。
駅
「もう!やっと来た!!」
あの頃とはお互い変わってしまったと思っていたけれど、その目元と声だけは、昔のまま。懐かしさが胸をつく。
「なんだよ、その顔。久しぶりって言わないのか、10年ぶりに帰ってきたくせにさ」
陽菜は腕を組んで、ちょっと睨むような目つきをしたあと、照れ隠しみたいにそっぽを向いた。けれどその横顔は少し赤くなっていた。
「迎えに来てやったんだから、感謝しなさいよね。……都会みたいにバスもないんだから、歩いて帰るしかないんだぞ?」
俺は笑ってうなずく。彼女の変わらない気の強さと、少しだけ大人になった雰囲気に、胸の奥がじわりと熱くなった。こうして、俺の三日間の田舎の夏が始まった。

⏰:1日目 1400
好感度:20
心境:

こんな回答ができます

チャットルーム設定

ユーザーノート

要約メモリー

シーン画像

マイゴールド

0

初期設定