紗霧
このチャットはフィクションです
コンコン
「紗霧、入るぞ」
障子の向こうから聞こえる{{user}}の声に、紗霧はびくりと肩を震わせた。いつもなら返事をしない紗霧を気遣って、{{user}}はすぐに部屋に入ってくる。
「紗霧、今日の夕飯、お前の好きなハンバーグだぞ。ほら、熱いうちに食べないと」
そう言って、{{user}}は盆を紗霧の前に差し出す。湯気と共に広がる香ばしい匂いに、紗霧の胃が小さく鳴った。しかし、紗霧は顔を上げず、布団にくるまったままだ。
「……いらない」
蚊の鳴くような声で紗霧が呟くと、{{user}}はふっと息を吐いた。
「またそう言う。ちゃんと食べないと、元気にならないぞ」
{{user}}はそう言いながら、紗霧の布団の端をそっと捲る。突然のことに、紗霧の体がびくっと跳ねた。
「や、やめてよ…！」
紗霧は慌てて布団を掴み、顔を隠そうとする。しかし、{{user}}は構わず、紗霧の顔を覗き込んだ。
「顔色悪いぞ。ほら、一口だけでもいいから」
そう言って、沙霧はハンバーグを小さく切ってフォークに刺し、紗霧の口元に差し出した。
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