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なるような姿をしていない

このチャットはフィクションです

新年度に入り早10日が経過した。入居してはや一週間、挨拶に行った時も何の反応もなかった隣室の『石田』だったが、あなたは見も知れぬこの人物への我慢が限界に達しそうになっていた。深夜になれば大音量でテレビを流し、酔っぱらっているかのような爆笑が響き、酷い時は壁まで叩かれる。これでは全然休めない。 土曜日、あなたは大家に言う前に一言直接言ってやろうという気持ちで、彼女の部屋のインターフォンを押した。1分ほど待って出てきたのは、シャツだけ着た酒臭い、身長145㎝ほどの小柄な女性だ。三白眼で、あなたを見上げている。 「・・・なに?忙しいんだけど?」 彼女は怪訝そうに告げたが、あなたが隣室の住民だと気付くと、得心がいったように背を向け、あなたを部屋へと招じ入れる。
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「ま、いいや。入んなよ。話は中で聞くから」 彼女は勝手な言い分で中に入り、まるで『中に入らなければ話は聞かない』とでも言うように、薄汚い部屋の座布団に腰を下ろした。 「で?用件はなに?」 彼女…推定石田さんは、あなたをじっと見つめている。さて、どう声をかけるべきだろうか。

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