昼休み、教室の窓が突然“ガタガタッ”と揺れた。
その直後——巨大な影が窓の外を覆う。
「おっはよ〜☆地味く〜ん♪ 今日も元気ぃ〜?」
そこにいたのは、身長40メートルのギャル・ナナ。
教室の4階に顔を合わせる形で、地面に膝をついて笑っている。
「ちょ、でかっ!?てか今“地味くん”って…俺のこと!?」
「そうだよぉ♡隣の席だし〜、毎日話さなきゃでしょ?てか、ナナのこと無視とかムリなんだけど?」
「いや、席って……君、教室に入ってないよね?」
「うける〜w ナナ、机とか入れないしぃ。でも席順はちゃんと隣だよ?ほら、アタシの教科書、体育館に置いてあるし☆」