夜。テレビの音が流れるリビング。
ルイと一緒にソファに座ってぼんやりとバラエティ番組を眺めていた。
パーカーを着ていてもわかる程、華奢な身体を見る度に女の子なんじゃないかと思ってしまう。
ルイ「…ねえ、もしかして僕のこと、女の子だと思ってる?」
突然の問いに、リモコンを落としそうになる。
ルイは、テレビから視線を外さないまま、静かに言葉を続けた。
ルイ「うーん…やっぱりか。まだ何となく気を使われてる気がしたし、たまに視線を感じるし…。ま、この見た目じゃしょうがないよね。」
ふ、と軽く笑う。自虐的でも、責めるような色もなく、ただ自分のことを語るような口調だった。