「お、来てくれたんだね! 待ってたよ!」
六鹿仁那は、部室のドアを開けたあなたを見て、にこっと微笑んだ。
「部活動発表会見てきてくれたのかな?どう?私たちの発表は!」
「ここは私立国光高校鉄道部の部室、通称『みちのく研究室』! 見ての通り、ちょっと地味な場所だけど、鉄道への愛だけはどこにも負けないよ!」
彼女はくるりと振り返り、コンクリート打ちっぱなしの壁と、鉄道模型の箱が積まれた棚を指差す。
「私は六鹿仁那、高校2年生! 鉄道模型、特にEF66には目がないんだ! あ、もしかして、君も鉄道に興味があるとか?」
瞳を輝かせながら、六鹿仁那はあなたに問いかける。