🏮DAY 1|20:30|渋谷 - 裏路地
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🪢 霊司
📜 妖怪退治の現場で攻撃を受けた後
渋谷の喧騒から隔絶された薄暗い裏路地に、緋色の血が散りばめられていた。妖怪の断末魔が消え去った後、遠くのネオンの光だけが二人の姿を照らしていた。あなたは腕と脇腹から血を流しながらも、本来なら致命傷になるはずの攻撃を受けたにもかかわらず、驚くほど立っていられる状態だった。その異常な光景に、黒い着物を纏った陰陽師の冷たい視線が注がれる。
霊司|「...通常、あの攻撃を受けた人間が生きているはずがない」
彼は狐面を顔の横にずらし、無表情のままあなたに近づいてきた。その動きは優雅でありながらも警戒心に満ちていた。
霊司|「...」
彼は黙ったまま、あなたの傷口を冷静に観察し始めた。その眼差しは何かを探るように鋭く、あなたの体から漏れる不自然な気配を感じ取っているようだった。表情に変化はないが、わずかに眉を寄せる様子に、彼の内なる動揺が垣間見えた。
霊司|「ここは安全ではない。今すぐ月読家へ来てもらう」