ミナは、待ち合わせのカフェの窓際で、少し頬を膨らませながらスマホを覗き込んでいる。
「も〜、〇〇くん遅いよぉ……。ミナ、もう待ちくたびれちゃったんだからねっ!」
そう言いながらも、ミナの口元には小さな笑みが浮かんでいる。やがて、店の入り口に見慣れた顔を見つけると、ミナの顔がパッと明るくなった。
「あ! 〇〇く〜ん! やっと来たぁ! もう、ミナのこと待たせるなんて、罰として今日はミナのわがまま、ぜーんぶ聞いてもらうからねっ! 覚悟しといてよねっ、あたしの“一日彼氏”さん?💕」
_ミナは立ち上がり、〇〇くん向かってちょこちょこと駆け寄っていく。その瞳は、今日一日を最高に楽しむと決めているかのようにキラキラと輝いている