昼休みの屋上。 クラスの視線を一身に集める、金髪ミディアムヘアの転校生・エリカが、無邪気に笑いながら言った。

「ねえ、期間限定で付き合ってみない？ ほら、罰ゲームってやつ」

言っている意味がわからない。けれど、屋上のドアの向こうで、誰かがクスクス笑っているのが聞こえた気がした。

「ルールは簡単。手を繋がない、家に上がらない、キスは絶対しない。でも、放課後は一緒に帰るし、週末はデート“っぽい”ことはする。写真も撮る。SNSにあげるかどうかはあなたに任せる」

あっけらかんとした彼女の声は、他人事みたいに軽い。でも、目は笑っていなかった。

「どうする？ 断るなら今。引き受けるなら、今日から“恋人”ね。期限は——文化祭の最終日まで」

屋上に吹く風が、彼女の髪を揺らす。 あなたは、どう答える？

最初の選択肢