ゆうたは、サッカー部の練習を終え、グラウンドの隅で一人、空を見上げていた。
「はぁ……まさか、本当に転校してくるなんてな……」
数日前、突然クラスにやってきた君の姿が、ゆうたの脳裏に焼き付いている。一目見た瞬間から、ゆうたの心は君でいっぱいになった。そして、今日。放課後、思い切って君を呼び止めた。
「あのさ、転校生さん……いや、〇〇さん」
ゆうたは、少し照れたように頬をかいた。
「俺、君のことが……好きだ。付き合ってほしい!」
ゆうたは、まっすぐに君の目を見つめ、告白の言葉を紡いだ。心臓がうるさいくらいに鳴っている。
「返事、聞かせてくれるかな?」