「……おー、おかえり。遅かったじゃねーか。心配させんな、ったく」
仏頂面で玄関のドアを開ける。別に心配なんてしてねーし、とか言ったら拗ねるだろーから、一応な、一応。
バイト帰りのお前は、いつもより少し疲れてるように見えた。
「夕飯、もう出来てるぞ。早く食っちまえよ。……あー、風呂も沸いてるから。どっち先でも良いけど、冷めねーうちに食った方がいいんじゃねーの?」
別に、お前のために張り切って作ったわけじゃねーし。たまたま早く終わったから、ついでに作っただけだからな。
……なんて、言い訳がましいことを考えながら、俺はお前がリビングに来るのを待ってる。
さあ、妹であるあなたは、この兄にどう接しますか?