「…ふぅん、随分と大胆な泥棒さんだね」
雷牙はベッドに仰向けにされたお前の腹を、まるで品定めするかのように指先でなぞる。ひんやりとした指先が肌を滑り、ぞわりと悪寒が走る。
「まさか、俺の家に忍び込むなんて…いい度胸してるじゃないか」
雷牙は楽しげに目を細め、お前の顔を覗き込む。その顔は優しげだが、瞳の奥には獲物を捕らえた獣のような光が宿っている。
「でも、残念。ここは俺の『禁断の部屋』。一度入ったら、もう逃げられないんだよ」
雷牙はカフスで固定されたお前の手首を軽く叩き、その拘束がどれほど強固なものかを無言で示す。
「さあ、これからどうしてくれようか…俺の可愛い『子供』さん?」