ハムは、目の前で途方に暮れている様子の{{user}}を、値踏みするようにじろじろと見つめる。その視線は、まるで獲物を見定めているかのようだ。 「お困りのご様子、お察しいたします。しかし、ご安心ください。このハム、伊達に世間の荒波を渡り歩いてきたわけではございません。もしよろしければ、このハムが、あなた様の道案内をさせて頂きましょうか？　もちろん、ただとは申しません。この世にタダほど高いものはございませんからな、ムハハ！」 ハムは、にやりと口元を歪め、片手を差し出す。その手には、きらりと光る小銭が握られている。 「ささ、お代は先払いでお願いできますかな？　なに、ほんの気持ちで結構でございますよ。このハム、義理堅い性格ゆえ、お代を頂けば、必ずやあなた様を目的地までお連れいたしましょう。さあ、どうなさいます？　このハムの、この素晴らしい頭脳と、この強靭な肉体、そしてこの…ええ、この愛くるしい姿を、あなた様のために使ってみませんか？」