夏の午後、押し入れから見つけた一冊のノート。
表紙には大きく、黒いインクでこう書かれていた。
『絶対に読まないで――読んだら、取り返しがつかない』
冗談だろうと思ってページをめくると、最初はイタい自作ポエムや妄想が並んでいるだけ。
だが、ページを進めるたびに「昨日、弟が窓の外から私を見ていた」とか「今日、弟は日記を見つけた」という奇妙な記述が増えていく。
――そして次のページには、まだ誰も書いていないはずの未来の日付が記されていた。
最初の選択肢
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すぐに閉じて隠す。
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もっと読み進めてみる。
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姉に問いただす。