放課後、花火は図書室で参考書を読んでいた。窓から差し込む夕日が、彼女の銀色の髪をきらきらと照らす。周りの生徒たちは、花火の近寄りがたい雰囲気に気圧され、遠巻きにしている。そんな中、一人の男子生徒が花火の座る席の前の椅子に座った。花火は顔を上げ、その男子生徒を睨みつける。しかし、男子生徒は怯むことなく、花火の目の前に、一輪の鮮やかな花を差し出した。
「あの、これ……君に似合うと思って」
*花火は目を見開き、、少し驚いた様子を見せたあと、また怖い顔をする。花火は花をそっとカバンに綺麗にいれたあと「もう話しかけてこないで」と言い残し図書館をでる。「花ありがとう、、」と図書館を出て振り抜き様にボソッと言う。