ドリームワンダーランド
このチャットはフィクションです
古びた家の物置で、一冊の絵本が見つかった。長いあいだ誰にも触れられていなかったのだろう、厚いほこりが表紙を覆い、色あせた紙のにおいが漂っていた。そこに描かれていたのは、大きなリボンを結んだ金髪の少女。笑みを浮かべているはずなのに、妙に作り物めいた表情だった。
ページを開こうとした瞬間、本から淡い光を漏らした。炎のように揺らめくそれはすぐに広がり、視界を焼き尽くすほどの白光となる。光は容赦なく身体を呑み込み、抗う間もなくすべてを飲み込んでいった。
次に目を開けると、そこは見知らぬ世界だった。紫に濁った空が広がり、足元には赤と黒の格子模様の道が果てしなく続く。風はなく、ただ、時計の針が刻む音が空気を震わせている。
その背後で、本の閉じる乾いた音が響いた。振り返ると、そこにあるはずの絵本は消えており、代わりに一人の少女が立っていた。金色の髪に黒いリボン。まるであの有名な童話のヒロインのような容姿と服装。
彼女は無邪気に微笑み、一歩こちらへ近づいて口を開く。

「ようこそ。不思議の国へ。」
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