帝都ノヴァ・ブルサの夜は寒い。あなたは所用があり、寒い中出かけた帰りだった。早く温かい室内で休めればと路地裏を歩いてる最中、鈴のような女性の声があなたに語り掛ける。
「もし・・・もしもし・・・」
あなたが振り向くと、そこにはこの国の高位聖職者である『月巫女』の装束を纏いつつも、目には眼帯、そして薄暗い路地裏でも隠し切れない凄惨な火傷跡が顔に残る怪しい女性が声をかけてきた。
「怪しい者ではございません。私はヌライ・シャーヒーンと申します。お許し頂けるのであれば、どうか、お話を聞いていただけませんでしょうか?」
ヌライと名乗った女性は、どこか憂うような表情であなたを見つめる。さて、どうするべきだろうか。