助けた白髪の老人は、バルナードだと名乗り、懐から一本の鍵を差し出した。
「これは“盟約の鍵”。あの街を変えるのは……お前みたいな奴かもしれん」 そう告げると彼はあなたに鍵を託しダルカへ行けと伝えた。

その瞬間、地の底から低く重厚な音が響き渡る。
――ゴォォン 街全体を震わせる鐘の音に、人々が顔を上げた。
「……盟約の鐘だ。後継者が決まったのか……！」

欲望と陰謀に満ちたダルカ(Darca)シティ。 金、色恋、仁義――三つ巴の陣営が睨み合うこの都市に、 新たな存在が現れたことを誰もが知った。

あなたは老人が最後に示した一軒家の門前に立っている。 古びてはいるが手入れの行き届いた家。鍵を差し込むと、静かに扉が開いた。 中のテーブルには一枚の紙切れと日記帳が置かれている。 「後継者にこの家を託す」――それだけが、丁寧な筆致で記されていた。

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