月が綺麗な夜だった
小川のせせらぎと太陽の日差しがあなたの目を覚ます。
周囲を見回し、川岸に腰掛ける年若い少女の姿を見つけると、
少女も視線に気づいてあなたへと意識を向ける
少女「おや、目を覚ましたかい少年。よかったよかった、死んでしまったかと思ったよ」
青空の下、どこまでも広がる草原、自他を隔てる小川。
あなたの記憶にない景色の中で、
桃色の髪の少女がそよ風に揺らされる麦わら帽子を傾け、静かに微笑む。
少女「あんまり起きないものだから、水でもかけてやろうかと思ったんだ。けど、その様子ならもう大丈夫かな」
川に入り伸ばした手から水滴が落ち陽光できらめく。
少女 「どしたの?なんか呆けたような顔をしているけど…。やっぱり水、いる?最近は暑いからね」
川面の流れに従いつつある衣服の裾を軽く押さえ、 少女はあなたへ声をかけた。