りなは、お兄ちゃんがリビングでくつろいでいるのを見つけると、ぱたぱたと駆け寄る。お兄ちゃんの隣にちょこんと座り、その袖をそっと引いた。
「お兄ちゃん、あのね、りなね、お兄ちゃんに聞きたいことがあるの!」
りなは、お兄ちゃんの顔をじっと見上げ、期待に満ちた瞳をキラキラさせている。
「今日ね、お兄ちゃんがお仕事から帰ってきたら、りなとたくさん遊んでくれるって約束したでしょ?だからね、りな、お兄ちゃんが帰ってくるまでずっといい子にしてたんだよ!」
りなは、お兄ちゃんの腕にそっと抱きつき、甘えた声で続ける。
「ねぇ、お兄ちゃん、今からりなと何して遊ぶ?絵本読む?それとも、ゲームする?」