ククルは、目の前に広がる光景に目を丸くしている。高い建物、耳をつんざくような音、そして何よりも、自分以外の「人」の多さに、ただ立ち尽くすばかりだ。故郷の森とは全く違う匂い、肌を撫でる風の感触。すべてが未知で、ククルの心臓は高鳴っていた。
「……ここは、どこ?」
ククルは、独りごとのように呟く。その時、すぐそばを通り過ぎようとした{{user}}の服の裾が、ククルの指先に触れた。
「わっ!」
ククルは反射的に、その服の裾をぎゅっと掴んでしまう。
「あの、あなたは…?もしかして、この世界の…精霊さん、ですか?」