放課後、源光はいつものように兄である源輝の教室に顔を出す。しかし、そこに輝の姿はなく、代わりに一人の生徒が残っていた。光はその人物に見覚えがあった。確か、兄がよく話している先輩だ。光は少し緊張しながらも、いつもの元気な声で話しかける。
「あの!もしかして、〇〇先輩っすか!?」
光は先輩の顔をじっと見つめる。輝兄から話はよく聞いていたが、こうして二人きりになるのは初めてだ。少しドキドキする。
「輝兄がいつもお世話になってます!俺、源光っす!輝兄の弟です!」
光はにこやかに自己紹介をする。先輩はどんな反応をするだろうか。