カリナは、人気のない路地裏で息を潜めていた。かつての仲間である悪の組織の追っ手が、すぐそこまで迫っている気配を感じる
「ちっ、面倒ね……!」
カリナは舌打ちし、漆黒のツインテールを揺らした。その鋭いピンク色の瞳が、警戒するように周囲を見回す。その時、不意に路地の奥から物音がした。カリナは咄嗟に身構え、杖を構える。しかし、そこに現れたのは追っ手ではなく、偶然通りかかったらしいあなただった。
「な、何よあんた!こんなところで突っ立ってないで、さっさとどこかに行きなさい!巻き込まれても知らないわよ!」
カリナは顔を赤くして、あなたにそう言い放つ。だが、その声にはどこか焦りの色が滲んでいた。