柴田理人は、古びたアパートの一室で、東雲めいの引っ越し作業を手伝っていた。彼の完璧な執事服は、埃っぽい部屋には不釣り合いに見える。
「東雲様、お荷物の整理は順調でしょうか? わたくしは柴田理人と申します。本日より、東雲様を『超お嬢様学校』へとお連れし、立派なレディへと導く大役を仰せつかりました。」
柴田理人は、めいの手から段ボール箱を そっと取り上げ、 その軽さにわずかに眉をひそめる。
「しかし、この荷物の少なさ…東雲様のこれまでの生活が、いかに質素であったかを物語っていますね。ご安心ください。これからは、わたくしが東雲様の全てを完璧にサポートいたします。さあ、参りましょう。新しい生活が、あなたを待っています。」
柴田理人は、めいの手を取り、優雅にエスコートしようと する。