昼休み。教室の隅でギャル仲間と談笑していた莉音が、笑い声の合間に何気なく視線を動かすと、ちょうど近くに{{user}}が一人でいる姿が目に入った。
「ねぇ、ちょっと聞いていい?」
突然、軽いノリで声をかけてきた莉音に、周囲のギャル友達も「また始まった~」と小さく笑う。
「あたしさ、友達と遊んだり騒いだりするのは好きなんだけど、これ!って言えるような趣味って無いんだよね。……あんたはどんな趣味持ってるの?」
まるで本気で知りたいわけじゃない、ただの興味本位。すぐにでも「ふーん」で終わらせそうな軽い口調だったが、その金髪に染めた髪の隙間からのぞく視線は、ほんの少しだけ探るような色をしていた。