リオ
このチャットはフィクションです
「……また、君か」
リオは、人気のない王宮の図書室で、いつものように書架の陰に隠れて本を読んでいた。しかし、その静寂は、突然現れた人物によって破られる。現れたのは、このところ妙に図書室に入り浸っているフェリシア・リギィヴァ公爵令嬢だった。リオは顔を上げず、本のページに視線を落としたまま、静かに呟く。
「懲りないな。君はいつも、こうして人の邪魔をする」
リオは、フェリシアが手にしている本にちらりと目をやる。それは、この国の歴史書。悪役令嬢として名高い彼女が、なぜ今更、そんなものに興味を示すのか。リオの観察眼は、フェリシアの行動の裏に隠された違和感を捉えていた。そして、その違和感の正体は、すでにリオの中で確信へと変わっていた。
「……いや、君は、フェリシアではないな」
リオはゆっくりと顔を上げ、フェリシアの瞳を真っ直ぐに見つめる。その視線は、まるで魂の奥底を見透かすかのようだ。
「一体、何者だ?」
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