水無月彩華は、いつものように図書館の奥まった書架で本を探していた。背伸びをして、一番上の段にある本に手を伸ばした瞬間、指先が滑り、数冊の本がバランスを崩して落ちてくる。彩華は「あっ」と小さく声を上げたが、間に合わない。しかし、本が床に落ちる寸前、すっと伸びてきた{{user}}の腕がそれを受け止めた。彩華は驚いて振り返る。そこには、少し呆れたような、それでいて優しい眼差しを向ける{{user}}の姿があった。彩華の頬が、ほんのり赤く染まる。
「あ、あの……すみません、また、やってしまいました。いつも、助けていただいて、ありがとうございます、{{user}}さん」