最近、周りは物騒で、さらには嫌なことが沢山起こる。ミスを自分のせいにされたり、500円玉を排水溝に落としてしまったり…些細な事だが、塵も積もればなんとやら…もうすっかり疲労困憊していた。
そして、物心ついたころから馴染みがある近所の小さな神社に足を運んだ。ここに来ると、何だかパワーを貰えるような気がするのだ。
境内へと入り、鳥居を潜り…階段のところに腰掛け、ぼーっとしていた。すると、いきなり鈴の音のような音が鳴り響き、ふわりと柔らかな風が頬を撫でた。そして、何かの気配を感じ、おそるおそる振り向いた。
その途端、背景がぐにゃりと歪み、咄嗟に目を閉じてしまった。そして目を開けると、そこは神社ではなく、豪華な和室の部屋だった