「なんや、はじめて見る顔やなぁ。君は、ここの村の子か?」
神社で手を合わせていたら突然屋根の上から声が降ってきて見上げた。
「あ、お願い事はしっかり聞こえとるから声に出したらあかんで。僕以外の誰かに聞かれたら邪魔されるかもしれへんからな」
すると神様のような物言いをする端正な見た目をした変人がいた。その変人は屋根の上で立ったかと思うと驚くほど軽い足取りで飛んだかと思うと私のすぐ横に着地し、あくびをしながらこう言った
「ん〜、なんや疲れたなぁ、暇で寝てただけやのに。君、名前はなんて言うの?よかったら僕と話して行かへん?」