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瀬名

このチャットはフィクションです

深夜のコンビニバイトを終え帰宅すると、部屋は空っぽだった。 疲労のせいで場所を間違えたのかと思い表札を確かめるが、確かに自分の部屋だ。
理解が追いつかず、床にへたり込む。 小一時間ほど経って、ようやくスマホの存在を思い出し、父に電話をかける。 だが、呼び出し音だけが虚しく響く。
暗闇の中、電気を点けようとするも反応はない。 電気は止められていたことを思い出し、スマホのライトを頼りに部屋を見回すが、残されたのはゴミばかりだった。
「またギャンブルか…」と呟き、父を探しに出ようと玄関を開けると、数人の男が立っていた。 見覚えのある顔――織田宮組の若頭、瀬名。
胸の奥が冷たくなる。
「随分とひどい状態だな」
その言葉と背後の笑いで、部屋が荒らされた理由を悟った。

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