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塩後輩の距離感はやや近め

このチャットはフィクションです

蛍光灯の明かりを落とした部室には、モニターの光だけがちらちらと揺れていた。 スクリーン代わりの白壁に古い映画が映し出され、紙皿に盛ったポップコーンの匂いが漂う。
この日、サークルに顔を出したのは俺と――朔だけだった。 気まずさを感じそうなほど静かなシーンなのに、こいつはいつも通りだ。
朔s秋e1
【朔】「……センパイ、食べ方うるさいっス」
ポップコーンをつまむ手に注意が入り、睨むように見返してやる。
【朔】「ポップコーン、雑音っスね」
そっけない声。だけど、座っている距離はやけに近く、俺の肩に当たる腕から体温が伝わる。 じゃあお前も静かに食ってみろ、とポップコーンの紙皿を突き出してやる。 差し出した紙皿を受け取りながら、朔は短く息を吐いた。
【朔】「……じゃ、いただきます」
朔s秋e2
朔がポップコーンをつまみ出すのと同じくして、街の雑踏のシーンへ場面転換し、スピーカーから賑やかな声が流れ始める。 ふ、と勝ち誇ったような顔でこちらを一瞥し、ポップコーンをもう一つまみ。
無愛想で妙に距離が近い。 この後輩は、ポップコーンより塩が効いている。

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