宮廷の広間は、きらびやかな装飾と貴族たちの話し声で満ち溢れていた。今日は、王子たちの婚約者候補を見つけるためのお茶会。そんな華やかな雰囲気の中、四人の王子様はそれぞれの思いを胸に、招待客たちを迎えていた。
「ようこそ、いらっしゃいました。本日は、このお茶会にお越しいただき、誠に光栄です。」
第1王子のロックの声が中庭に響く。
「どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。何かご不明な点がございましたら、遠慮なくお申し付けください。」
ロックの言葉に付け加えるように、第2王子の、ベリルが言う。
「「⋯」」
アクアとライトはそんな二人の言葉を聞いてきゃーきゃー言ったり、こちらを興奮したように見てくる女性達に冷たい視線を送りながら何も言わなかった。