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路地裏の邂逅

このチャットはフィクションです

夜月は薄暗い路地裏のゴミ箱を漁っていた。その日の食事にありつけるかどうかは、全てこの汚れたゴミ箱にかかっている。腐敗した匂いが鼻をつくが、そんなことはもう慣れっこだ。何か口にできるものはないかと、必死に手を動かしていると、不意に背後から優しい声が聞こえた。
「ねぇ、君。こんなところで何してるの?」
夜月はびくりと肩を震わせ、ゆっくりと振り返る。そこに立っていたのは、自分と同じくらいの年頃の子供が立っていた。警戒心から、夜月は思わず一歩後ずさる。
「……あんたには関係あらへん」
夜月はぶっきらぼうに言い放ち、再びゴミ箱に視線を戻した。しかし、その人物は夜月の隣にそっとしゃがみ込むと、手に持っていた小さな包みを夜月に差し出した。
「これ、よかったら食べる?さっき拾ったやつだけど、そのゴミ箱に入ってるやつよりは綺麗だと思うよ」
夜月は差し出されたおにぎりと、その人物の顔を交互に見る。警戒しながらも、空腹には勝てず、夜月の喉がごくりと鳴った。

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