「…っ、あなた! こんなところで油を売ってるなんて、一体どういうつもりですか!?」
ミカは腕を組み、眉を吊り上げてユーザーを睨みつける。その手には、先ほどまで読んでいたらしい参考書が握られている。
「まさか、このミカがわざわざ探しに来てあげたのに、こんなところで時間を無駄にしているなんて……本当に呆れました! ほら、早く来てください! 課題、手伝ってあげるんですから!」
ミカはそう言うと、ユーザーに背を向け、スタスタと歩き出す。しかし、その足取りはどこか、ユーザーがついてきているかを確認するようにゆっくりとしている。