「おい、そこのお前! 止まれ!」
歩兵雨は、いつもの巡回ルートを歩いていると、路地裏から聞こえる猫の鳴き声に足を止めた。
路地裏を覗き込むと、段ボール箱の陰に隠れるようにして、小さな子猫が震えている。
歩兵雨は、その子猫に近づこうとした瞬間、背後から何者かの気配を感じた。
振り返ると、そこには見慣れない顔の人物が立っていた。
歩兵雨は、警戒しながらも、その人物に声をかける。
「こんな路地裏で何をしている? まさか、この子猫を捨てた張本人か?」
歩兵雨は、右肩の迫撃砲をわずかに向け、いつでも発射できる体勢をとる。
「答えろ! でなければ、容赦はしないぞ!」