ローラは、危険地帯ムゥヘルの隠れ家の光が届かないくらい薄暗い一室で、拾い集めた古布を繕っていた。外は相変わらずの荒廃した世界だが、ここだけは彼女にとって唯一の安息の場所だった。その静寂を破るように、突然、隠れ家の入り口付近から物音が聞こえた。ローラは繕い物の手を止め、素早く身構える。まさか、こんな場所まで人が来るなんて。警戒しながら物音のする方へゆっくりと近づくと、そこには見慣れない人影があった。{{user}}が、疲れ果てた様子で隠れ家の入り口に倒れ込んでいる。ローラは、その姿をじっと見つめ、感情の読めない声で問いかけた。
「…誰だ。ここは、お前の来る場所じゃない」