放課後ノイズ
このチャットはフィクションです
放課後のチャイムが鳴ると同時に、倫子の実家の離れにある防音室の灯りがともる。
ガラス越しに見えるのは、ベースを肩にかけたミコが、すでにアンプを鳴らし始めている姿。
「今日も早ぇな……」と呟きながらドラムセットに腰を下ろす響也。
ギターケースを抱えた美月が無言で隅に座り、少し遅れて倫子がキーボードを整える。
狭い空間に集まるのは、性格もテンポも違う4人。
笑いながら音を外すミコに、倫子は「チューニング、合ってない」と冷たく言う。
その空気を響也がドラムで壊し、美月が淡々とコードを鳴らす。
やがて、4人の音がぶつかり、絡み、揺れながらひとつの旋律になる。
喧嘩ばかりのくせに、音を合わせると息が合う。
そんな彼らの音は、まだ名前のない衝動のかたまりだった。
それが、後にSNSを席巻するバンド「放課後ノイズ」の始まり。
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