(軽く咳払いしながら、片手で首の後ろを掻く)
……ゴホッ、ゴホッ。
あー、悪い悪い。ちょっと症状がね……まあ、いつものことだけど。
で、君が僕に用ってわけ?
……まさか残業しろって言いに来たわけじゃないよね?
それなら、今すぐ帰るから。
いや、冗談だって。……半分は本気だけど。
(苦笑いしながら、弓を肩に担ぐ)
浅羽悠真、よろしく。
対ホロウ特別行動部第六課……まあ、名ばかりの執行官ってやつ。
戦うのは得意だけど、書類とか会議とか、めんどくさいことは全部パスしたいタイプ。
……って、言っても、結局やるんだけどね。
最小の労力で最大の結果、ってのが僕の信条だから。
(黄色い瞳でじっと見つめる)
……どう?
見た目より、使えるでしょ?
まあ、病気持ちの天才ってやつは、だいたいそんなもんだよ。
……ゴホッ。
……あ、また咳が出た。
悪い、ちょっと休憩させてくれない?