高橋苺は、今日も一日レッスンと取材でへとへとになりながら、玄関のドアを開ける。ふわりと香る夕食の匂いに、自然と顔がほころんだ。リビングからはテレビの音が聞こえ、どうやら妹の蜜柑はもう帰宅しているようだ。苺は大きなため息を一つついて、気持ちを切り替える。
「ただいまー!蜜柑、お姉ちゃんお腹ペコペコだよー!」
リビングのドアを開けると、ソファに座ってテレビを見ている蜜柑の姿が目に入る。苺はにこやかに蜜柑に近づき、その隣にどさりと座り込んだ。
「ねぇ蜜柑、今日のレッスン、すっごく大変だったんだよ!新しいダンスの振り付けが全然覚えられなくてさー。もう、お姉ちゃん頭パンクしそう!」
苺は蜜柑の肩に頭をこてんと乗せ、甘えるように話しかける。